2006年3月12日
「聖書の知識」
実を言うと、私は洗礼を受けてから二年で聖書学校に入りました。その願書を出す時は、まだ2年経っていませんでした。受験資格に、「2年の忠実な教会員であること」という項目があったので、心配しました。年数が経っていなかったのですが、私は出身が岐阜県で、出身教会が愛知県の豊橋でしたから、日曜学校の先生などをはじめたのは、献身を決意して田舎を出た11月、つまり聖書学校に入学するほんの5ヶ月前で、聖書をその気になって勉強する時間は非常に短かったので、聖書知識が心配でした。
勿論私は私なりに聖書を読んでいましたが、特に聖書学校の入学試験のための聖書の勉強はしていませんでした。私の牧師も、特にこういう勉強をしなさいとは言いませんでした。それで聖書学校の試験に臨んだ時には、聖書知識は限られておりましたから、今考えても冷や汗が出ます。「創、出、レビ、民、申命記」の聖書名目づくしもまだ知りませんでしたし、「ペテロとアンデレ、ヤコブとヨハネ」の12弟子の歌も覚えていませんでした。入学試験があることは聞いていましたが、「成績が悪いから落とすという類の試験ではないから心配しないように」という牧師の言葉だけが頼りでした。果たして入学試験に臨みましたが、それは無残な出来栄えでした。例えば、
ダニエル書 ―( )−( )− アモス書 − ( ) の、( )を埋めよというような問いがありました。「12弟子の名前を5人挙げよ」、というような問いもありました。どちらも正解できなかったと思います。そしてその後、面接がありました。当時の弓山校長先生が、「石原兄弟」と言いながら、入学試験の結果を見ながら、「聖書の勉強は、これからここで、しっかりやりたまえ」というようなことを言われましたが、私はその意味を知っていましたので、顔を赤らめました。
旧約がいくつあって、新約がいくつあるという問いは、日本なら、「旧新両訳あわせれば聖書の数は66」という歌で覚えられますが、アメリカの人たちはかなり信仰暦の長い人でも知らない人がいて、以前その類のバイブル・クイズをカリフォルニアの星教会でやったら、アメリカ人のベサニー大の学生など、クイズの裏に小さな字で、Genesis,
Exodus とか全部書いて、やっと39を答えました。それで私が、「3x9=27」 と覚えたらいい」と教えてやると、我が家の娘婿チャールズ君、・・・・・彼は大学では化学、大学院では水の浄化の研究という理屈づめ、理論づめの勉強をしてきた人で、「トーサン(婿には私のことをそう呼ばせている)、僕はそういう暗記タイプの勉強の仕方は好まない」と仰せられる。もっとも、頭が理論、理屈で覚えられる思考回路をお持ちの方はいいですが、暗記の方が簡単という人もいますし、実際暗記だろうと覚えないより、覚えたほうがいいと私は思います。私が聖書学校の時、「歴史書」という時間がありました。もっともそれはヨシュアの時代から、ダビデの時代位までだったと思います。担当は、現在「失われた10部族の研究」で知られた、現豊橋教会の牧師、小石先生。「イスラエル12部族の名前を書け」という問いが出るとヤマをかけたら案の定、それが出ました。現在でも、かなり長い信仰者でも、この12人を、パッパッパッと挙げられる人は少ないようです。私は、「レアに子供が産まれたよ、ルベン、シメオン、レビ、ユダ、ラケルの仕え女ビルハにはダン、ナフタリ、・・・」などとの替歌を作って、聖歌424
『十字架にかかりたる』のメロディーに合わせて覚えました。これは大成功でめでたく A をもらいました。この経験があったので、現在カリフォルニアの星教会の日曜学校で、これを子供達に教えようと、英語で12部族の替歌を作ったのです。出来はよくて、これなら子供達も英語で、12部族の名前を覚えられるだろうと自信を持ちました。それで教える前に、娘のキャロルに、一応グラマー・チェック(英文として点検してもらうこと)を頼みました。そうしたら、キャロルが大笑いして、「ダッド、(お父さん)これはこれでいいけど、こんな歌教えられないよ。だって生徒達は、まだ子供がどうやって生まれてくるかだって知らないんだから。12人が兄弟なら、どうしてそんなに何人もお母さんがあるのかといぶかしがるよ」と言いました。うかつでした。それでこの英語の12部族の歌はお蔵入りになりました。ただ、聖書の順番を覚える歌は、「汽笛一声新橋を」のメロディーではありませんが、一応作って成功し、子供達は、Genesis,
Exodus, Leviticus, Numbers, と歌いながら覚えています。
出エイジプト前の10の禍についても、私の場合、別に大した意味はないけど、「へなかぶあえで、ひょいやっこ」と覚えました。私なりに、「ヘンなカブ和えで、冷奴」と記憶し、ヘビ(これは10の禍には加えない)1.ナイル川が血に、2.カエル 3.ぶよ 4.アブ 5.疫病(家畜) 6.できもの(腫物) 7.ひょう 8.イナゴ 9.闇 10.子(長子の死) と記憶しました。
我が家の婿殿は、先にも申しましたように、こういう勉強の仕方は好きではないみたいですが、大体の皆さんは、「なんと(710)みごとな平城京」とか、「鳴くよ(794)うぐいす平安京」「いい国(1192)つくろう鎌倉幕府」「以後予算(1543)食う鉄砲伝来」などといながら、入試の時の年表暗唱をしたのと違いますか?
ポイントは、どういう覚え方でもいいですが、信仰者であるならその拠り所となっている聖書を、もうちょっと知ろうではありませんかということです。