2006年6月25日

長い間、日本アッセンブリーにとっては愛すべき、ミセス・ニッパーが召され、お葬式がありまして、今週はすっかり、e-mail blessings の配信が遅くなりました。ミセス・ニッパーのお葬式の報告は、

http://www.calstarchristianchurch.org/news.html

を見てください。

「それでも開拓」

私は日本の母教団を離れて随分時間が経つので、日本の教団の詳しい様子は分かりませんが、現実問題として、最近は新規開拓をすることはなかなか困難な状況にあるように見えます。それは既成教会への伝道者派遣すらままならないのに、新規開拓など出来ないというムードがあるのではないかとも思います。実は私がアメリカのこの教団に入った時、そういうムードは非常に強い感じがしました。アメリカのアッセンブリーズ・オブ・ゴッドは韓国語とか、スペイン語圏の教会はその言語だけで、自分達の教区を形作っていますから、アメリカにあっても彼らは独立している感じがしますが、その他の言語の教会数の少ないグループは、皆英語の教区に組み入れられます。日本語教会も例外ではありません。ところが英語の教区と言うのは、あまりこういう言い方は妥当ではありませんが、これはアングロ・サクソン系の教区でして、教区の役職は殆ど、それらの方々で押えられています。もっともお金が出せる大きな教会は、そういうアングロ・サクソン系の教会ですし、全体の数からいけば彼らの教会の方が多いのですから、それは仕方がないのですが、これらの教会から将来の牧師になる人たちというのは、その他の言語の人々と比べるとまず犠牲をはらうことがあまり好きではありません。聖書学校を卒業してマスターの学位を持っているなら、最低xxxxドル位給料をもらえる教会しか行きたくないとか、今の教会で青年担当の牧師として、満足しているから今さらきつい開拓は遠慮したい、という感じのスピリットの人たちが多いのでしょう。それに比べ、エスニック・グループの人たちは、元が何もないのですから、自分で働きながらの開拓しか道がありません。彼らは開拓のスピリットに燃えています。

  今、私の属するサウスベイ地区には35のアッセンブリーズ・オブ・ゴッドがありますが、そのうち18は、私達のような言語教会です。私が20年前に入った時は、確か全部で25くらいだったと思います。ですからそれからでも10教会は開拓されているのです。日本語のほか、中国語、ロシア語、スワヒリ語、タガログ語、サモアン、フィジー、実に様々なエスニック・バックグラウンドの人たちが主を礼拝しています。私がこの地区に来てから20年になりますが、いわゆるアングロ・サクソン系の教会が開拓した教会はひとつもありません。いまある17は、私が来る以前からあった教会です。その17のうち、昨年一つの立派な会堂を持つ教会が人数が少なくなって、会堂を売り払いました。今そこはコンドミニアムが建っています。もう一つは、別の教会と合併しました。

  確かに今、カリフォルニアの大都市は、殆どアングロ・サクソン系の人々はマジョリティーではありません。おびただしく押し寄せるアジア系、南米系の人たち、それに…・・もう様々な人々が集まっています。アングロ・サクソン系が新しく開拓をすることは、なかなか大変にも見えます。

  そんな中、先日、サウスベイ地区の牧師会がありました。その中で訴えがなされました。「サンフランシスコ・ベイ・エーリアで、教会に属していない人は95%です。これはキリスト教会だけでなく、仏教会、モスレム、その他様々な宗教の教会を含んでいます。今、アメリカでは毎日七つのアッセンブリーが閉鎖されています。我々は、我々の住むベイ・エーリヤにはunchurched peopleがいるのです。彼らに伝道しなければならない、それには開拓だ。ここもう何年も、我々は開拓をしてこなかった。いまこそ立ち上がるべきだ」というような訴えでした。集まっている牧師は、殆どアングロ・サクソン系の牧師達で、訴えているのも、勿論アングロ・サクソン系です。大体、エスニック・グループの牧師達は、大体が仕事をしながら伝道しているから、昼間のこういう集会には、殆ど出られないですから、アングロ・サクソン系の教会の決起大会という感じです。

  けれども今、アングロ・サクソン系の教会がこういう訴えをしたことは意義があると思いました。ただ訴えただけではありません。サウス・ベイ・クリスチャン・センターという教会は、広い土地を持っていた教会ですが、人が少なくなりました。それでそれを21億円で売って、7億の土地を買い、7億で建物を建て、あとの7億はベイ・エーリヤの開拓基金に回すと言ったときには驚きました。

   アングロ・サクソン系の牧師でも、サンホゼにあるジュブリー・クリスチャン・センターという単立の教会は、初めからマルチ・エスニックをうたい文句に伝道しています。主任牧師はアングロ・サクソンでも、あとのスタッフは、アフリカ系、アジア系、ラテン系、さまざまです。サンホゼで一番集めている教会で、5000人位いるのではないかと思います。ベイ・エーリヤのアングロ・サクソン系の教会は、このパターンでいかないことには、発展はないばかりか、現状維持ですらおぼつかなくなるでしょう。

  しかし何と言っても、新規開拓など難しい、やりたくない、やれないだろう、…・と言っていたかどうかは知りませんが、現実やってこなかった我々アッセンブリーズ・オブ・ゴッド、ベイ・エーリヤのアングロ・サクソン系の教会が開拓ののろしを上げたことは、素晴らしいことだと思いました。