2006年10月8日

「中間選挙」
  
 来月6日は、アメリカの中間選挙です。『ハーザー』11月号の巻頭言に、編集長のアメリカの原理主義についての解説があります。「原理主義」という言葉を聞くと、「イスラム原理主義」という言葉を聞いておりますので、日本の人達にはとんでもない人達というイメージが強いと思いますが、『ハーザー』の解説の通りです。ただ、日本の福音派は、アメリカの原理主義キリスト教会と密接なかかわりがあります。丁度韓国の人が、ヤスクニとか、在日韓国人の人権などの問題になると、「進歩的日本人」の意見を引用して、あとでそれらの人々が共産党の人だったことを知ってりしてビックリするみたいなものです。

  ハーザーの解説で、「福音派と原理主義は分けることができないほど密接な言葉だ」とありますが、まったくその通りです。私たちは米国アッセンブリー教団に属しておりますが、この教団は、強いて言うならにWASPであります。すなわち White Anglo Saxon Protestant であります。そしてそのヘッドクォーターが、ミズーリ州スプリングフィールドという、バイブルベルトにあることもあって、極めて保守的な団体で、それこそ全教団あげてブッシュ支持という感じです。理由の一つは、ブッシュが中絶法の改正を支持しているからです。

  そういうことから、先日、ミズーリ州スプリングフィールドの教団本部から、プロポジション85 には、「イエス」票を投じるように要請がきました。アメリカの選挙の場合、議員を選ぶのに並行して、いくつかのプロポジションに対して、イエス・ノーの投票をします。プロポジション85 って何だろうと思って、公式投票用概要から読んでみました。それによると、…・

    18歳未満の子供に対して、中絶をする時は、手術の48時間以上前に必ず親とか、保護者の同意を得ること…・ということでした。

    何故、このプロポジションが出されたかは、学齢の少女の妊娠の場合、その相手の男性の約70%は大人であり、こういう相手にそそのかされて秘密裏に堕胎が行われているようです。いい加減な、堕胎手術が行われるかもしれない。また多くが、強姦とか、セックスを通しての病気なども感染する原因になっています。自分の子供の健康と安全が、親の知らない、他人の手にゆだねられている現状を、看過できないというわけです。

    このプロポジションが通り、法律が制定されると、少女の相手の大人は、相当『遊び』に慎重にならざるを得ません。親は、相手を確かめるでしょうし、場合によっては法廷に持ち込むからです。

   また、アメリカの保守派の特徴でもある、「強姦で妊娠したとしても、出来た子供に責任はないし、その子には生きる権利がある。その少女が育てられないなら、養子縁組ということも出来る。殺人を犯すより、生んだ方がよほどまし」という、議論が優先します。

   一方、反対派は、「カリフォルニアの多くの少女たちは、親たちと話しも出来ないほど荒んだ家庭にいる。そんな少女の妊娠が分かったら、彼らは家からほうりだされ、余計にひどい生活にならざるをえない。一番傷を受けやすい少女が、法廷に引き出され、事実を証言させられ、生涯に傷を残すようなことを可能にする、このプロポジションは反対だと言います。

   そして私達の属する、米国アッセンブリー教団は、「イエス」に投票しろと言ってきています。

   こういうプロポジションが、83-90 まであって、なかなか選挙が難しいのです。それにカリフォルニア州では、知事選挙も同時に行われます。ご存知のように、ターミネーター知事の共和党シュワルツネッガー氏と民主党の、アンジェリーダス氏の一騎打ちです。

   もうテレビでは、毎日、「あれにはイエスを、これにはノーを」と忙しい。

   さて、結果はいかに…・・