2007年10月14日
正直
実は、これはまだ最近の話です。私の車の後輪ブレーキが磨耗していることが分かって、取り替えるために、パーツを買いに行きました。ディスク・ブレーキのディスク・パッドです。日本のでは、こういう仕事は、大体修理屋さんに頼むのですが、アメリカでは多くの人たちが自分で取り替えます。そういう訳で、自動車のパーツ屋さんというのは、スーパーマーケットがあるように、人が住んでいるところには必ずあります。
そのパーツ屋さんへ行って、車の年式(1995年型ニッサン)を言って、パーツを出してもらいました。そしてレジで、クレジットカードを使って支払を済ませました。私は、お店で一応同じパーツかどうかを確かめるために、車から外した古いパーツを持って行っていました。首尾よく同じパーツだったので、それはよかったのですが、自分の手に結構な重さの磨耗したパーツを持っていたのが災いしたのか、支払だけ済ませて、買ったばかりの新しいパーツを、受け取らないで店を出てしまいました。すぐに気がつけばよかったのですが、車を走らせ5分位してから、「あれっ、品物を持って来なかった」と気がつきました。それで正直な話、大慌てでお店へ戻りました。そうしたらレジの若い女の子は、すでに私のことが分かっていたようですが、いきなり無礼にも “What
?” (なんだ) というのです。それで、私が、「さっきここで、ブレーキのパッドを買ったのだが、品物を受け取らずに出てしまった」と言うと、カウンターの向こうには、私の買った荷物が見えるのですが、Show
me the receipt. (領収書をみせろ)と言うのです。 アメリカの場合、大体レシートは、買った品物と一緒に、バッグの中に入れてくれます。ですから私は、持っていないのです。ほんの十分前に買った品物でしたが、勿論忘れた私もうかつでしたが、すぐそこにある品物が、もう受け取れるかどうかの瀬戸際のような状況になったのです。レジには後ろに人が並んでいます。私は、「ほんの10分前に買ったばかりの私の品物だ。そのバッグの中に、レシートが入っているはずだ。そのレシートのクレジットカードの番号を調べてみたら、誰の品物かわかるはずだ」と言うようなことを言いました。しかし、この若い女の子は、「レシートがないならあなたが買ったかどうかは分からない」と言うのです。レジで私の後にいる、人々が「どうなっているんだ」とガヤガヤ言い出します。私もちょっと興奮してきました、「あなた方のビジネスは、どういうビジネスなのですか?その品物を使って、二回お客に支払わせようというのですか?(額は54ドル、) そこに袋に入った私の買った品物が見えているのに、たかが、品物を受け取り忘れて店を離れたお客が、10分後に戻ってきたら、それを渡さないなどいう不正直は、この店のポリシーなのですか?」とちょっと声を上げたのです。
そうしたら、騒ぎを知ったマネージャーらしき男の人がやって来て、事情を尋ねました。そのマネージャーらしき人は、実際棚から私の必要なパーツを出してくれた人だったので、私が買った品物を覚えていました。「お客さんに渡してやりなさい」と一言。それでも、若い女の子のレジは、「でも、この人はレシートを見せない」と言うのです。「いいよ、いいよ、君がそんなに言うなら、私がデュプリケート(複製)のレシートを造るから」と、言って、別のレジに言って、デュプリケートのレシートを造って、やっとこさのことで品物を受け取りました。
私は別れ際に、その若い女性店員に「あなたの不正直が、店の信用にも影響するんだよ」と言ってやりましたしたが、この女性はニヤニヤしていただけで、どうも分かっていないようでした。
昔は日本では、お財布を落としても、大体お財布には免許証だのその人を特定するものが入っていて、交番に行けば戻ってくるのが普通でした。しかし、どうも最近では、そうでもないようです。正直者が、少なくなってきたのでしょうか。